土地家屋調査士の仕事とは?

土地家屋調査士の仕事は、おおまかに以下の5つの大きな部分に分けることができます。

1.土地や家屋の調査と測量 これは、土地家屋調査士の一番の仕事です。例えば、あなたが自分の土地の一部を売りたいと思ったとき、その土地のどの部分を売るのか、その部分はどれくらいの大きさなのか、その境界はどこにあるのかなどを、正確に調査して測定するのが土地家屋調査士の仕事です。

2.登記の手続きの代理 家や土地の売買などで名義を変更するときには、その事実を法務局に登記しなければなりません。その登記の手続きは、難しくて時間がかかるので、専門家である土地家屋調査士に依頼して代わりにやってもらうことがよくあります。

3.審査請求の手続きの代理 もしも、法務局の登記官が行った処理に不満がある場合、その審査を求めることができます。その審査を求める手続きも、土地家屋調査士が代理として行うことがあります。

4.筆界特定の手続きの代理 筆界とは、土地の境界のことです。土地の境界がはっきりしないとき、その境界を明確に決めるための手続きを行います。その手続きも、土地家屋調査士が代理として行うことがあります。

5.紛争解決の代理 土地や家屋に関する問題で争いが起きたとき、その解決のために民間の仲裁手続きを行うことがあります。その手続きも、土地家屋調査士が代理として行うことがあります。

このように、土地家屋調査士は土地や家屋に関するさまざまな問題を解決するための専門家なのです。そしてその仕事は、私たちの生活にとってとても大切な役割を果たしています。だからこそ、土地家屋調査士は公的な資格を持っているのです。

実際に土地家屋調査士になるには?

土地家屋調査士になるためには、一年に一度、10月の第3週の日曜日に行われる「土地家屋調査士試験」に合格しなければなりません。この試験は、基本的に二つの部分から構成されています。一つは筆記試験で、もう一つは口述試験です。

筆記試験は、午前の部と午後の部に分けられます。午前の部では、地図作成や地形測定に関する問題が出題されますが、すでに測量士や建築士などの資格を持っている方はこの部分を受ける必要がありません。

午後の部では、不動産に関する法律、特に民法や不動産登記法などに関する問題が出題されます。問題形式は5択で、合計20問、さらに土地や建物に関する書式問題が2問あります。

筆記試験に合格した人だけが口述試験に進むことができます。これは面接形式で、試験官からの質問に答える形になります。

この試験は日本全国9ヵ所の都市(東京、大阪、名古屋、広島、福岡、那覇、仙台、札幌、高松)で行われ、誰でも受験することが可能です。

簡単に言えば、土地家屋調査士の試験は、不動産に関する知識と法律、そして専門的なスキルを試すものといえます。

実際の家屋調査士の試験、合格率は?

2017年2018年2019年2020年2021年2022年
受験者数460043804198378538594404
合格者数400418406392404424
合格率8.70%9.54%9.67%10.36%10.47%9.63%

土地家屋調査士の試験の統計を見ると、この試験は大変難しいことが分かりますね。この表を見ると、過去6年間の受験者数は大体4000人近くになっています。しかし、それに対して、合格者数は毎年大体400人程度と、非常に少ないことが分かります。

これを比率で見ると、合格率は大体9%から10%程度で、これは10人中1人か、場合によってはそれ以下しか合格しないことを意味します。それはつまり、土地家屋調査士の試験は非常に競争が激しく、難易度が高いということを示しています。

考えてみてください、例えばあなたがレストランでランチを食べるために10のオプションから選べるとします。その中の1つだけが非常に美味しいと評判なんですが、その1つを選ぶ確率は、まさしくこの試験の合格率と同じです。それだけ厳しい選抜なんです。

だから、この試験に挑戦するためには、しっかりとした準備と高いモチベーションが必要ということが分かります。

40歳で今の仕事、家庭を大切にして合格するために必要な5つのこと

40歳で今の仕事、そして家庭も大切にしながらこうした資格試験に合格するために必要なことは計画性と意志力が基本的には必要となります。そうした中で具体的に必要と思われるものを5つあげるので是非今後の参考にしてください。

  1. 時間管理: 仕事や家庭の時間と学習時間をきちんと分けて、毎日一定の時間を勉強にあてることが重要です。具体的なスケジュールを作り、それを守ることが大切です。また、通勤時間や休憩時間など、ちょっとした空き時間を利用するのも効果的です。
  2. 目標設定: 目標を設定して、それを達成するためのステップバイステップの計画を立てましょう。短期的な目標(例えば、1週間で特定の範囲を学習する)から長期的な目標(試験までに全範囲をマスターする)まで、明確な目標があることがモチベーションを維持するうえで役立ちます。
  3. 資源の利用: テキストブック、オンラインコース、教室型のクラスなど、さまざまな学習リソースを利用しましょう。また、資格取得に役立つアプリやソフトウェアを利用することもおすすめです。土地家屋調査士の場合はあとからお知らせする資格学校の教材がお勧めです。
  4. 健康の維持: 長時間の勉強は肉体的、精神的にも厳しいです。十分な睡眠、栄養バランスのとれた食事、適度な運動は、学習能力を維持し、ストレスを軽減するために重要です。個人的にはお酒を一時的にやめることをお勧めします。私は宅建も持っているのですが、資格試験の1か月前から禁酒してその分、空いた時間に徹底して勉強しました。お酒をやめると時間ができて、しかも頭がクリアになるのでお勧めです。
  5. サポートシステムの活用: 家族や友人、同僚などからサポートを受けることも重要です。家庭の協力を得るためには、あなたが何を達成しようとしているのか、そのためにはどんな支援が必要なのかを説明することが大切です。また、同じ資格を目指している人々と情報を交換したり、学習グループを作るのも一つの手段です。私がお勧めするのは「みんちゃれ」というアプリ。5人でグループをつくり毎日実施したか否かを写真で報告しあいます。できれば、家屋調査試験のグループを作ることをお勧めしますが、人数が集まらない可能性もあるので、その場合は勉強のグループに入ると良いと思います。

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